「ナンピン・マーチンゲール」とは

「ナンピン・マーチンゲール」とは、FXなどのトレード手法の呼称です。

つまり、「ナンピン」と「マーチンゲール」が合体した言葉です。

ナンピンについて

「ナンピン」とは、例えば今後相場が上昇すると思い、買いポジションを持ったあと、思いに反して値が値下がりしてしまった場合、追加で買いポジションを持つことを「ナンピン買い」といいます。

相場が値下がりすると思って売りポジションを持ったあと、値が値上がりした場合に追加して売りポジションを持つことを「ナンピン売り」といいます。

例えばUSD/JPY(ドル/円)を100円で1Lots買ったとします。>/p>

その後109円に値下がりしてしまった場合に、109円で追加して1Lots買います。

そうすると平均買値は109円50銭になりますから、109円50銭以上に上昇すれば、利益が出ることになります。

値がさらに値下がりして99円80銭になったらまた1Lots買います。

平均買値は99円ですから、値が99円以上に上昇すれば利益になります。

最初に100円で1Lots買ったまま何も行わなければ、値が100円以上にならなければ利益にはなりませんが、ナンピン買いを行うことによって、利益が出るハードルを低くすることができます。

ということで、ナンピンは、適切な箇所でナンピンを行えば、非常に効果的な手法です。

しかしナンピンを繰り返せば、建玉Lots数が増えていきますから、それだけ含み損も大きくなり、資金がが枯渇して破綻リスクも大きくなる手法でもあります。

マーチンゲールについて

マーチンゲールとは、18世紀に考え出されたカジノなどギャンブルのベット戦略の一種です。

払い戻しが100%以上のゲームで、負けたら賭け金を倍にしていくことで、何連敗しても1度勝てば、負け分を取り戻せて利益になるという手法です。

払い戻しがちょうど100%のゲームの場合、最初100円を賭け他場合、勝てば200円を手にできますが、負ければ0になります。

最初負けたら、2回目は200円賭けます。

勝てば400円手にできますから、最初に負けた100円を差し引いて100円の利益になります。

負ければ最初の負けと合わせて300円のマイナスです。

次は200円の倍の400円を賭けます。

勝てば800円手にできますから、それまでのマイナス分の300円を差し引いても100円の利益になります。

このように何連敗していても、いつか勝てば利益になりますから、必ず勝てる手法ともいえます。しかし、連敗の回数が重なると、含み損が莫大なものになり、資金が枯渇してしまい、これもまた破産のリスクも大いにある手法でもあります。

上記の「ナンピン」と「マーチンゲール」を組み合わせて、ナンピン時に建玉を倍に増やしていく手法が「ナンピン・マーチン」です。

先の例では、99円に値下がりしたときに2Lots買います。98円まで下落したときには、4Lots買います。

1Lotsずつ買い増しするよりも、少ない値上がりでも利益にすることが可能になります。

一方、値下がりが続いてナンピン・マーチンを繰り返せば、それだけ資金不足による破綻リスクが増すことになります。

破綻さえなければ、必ずトータル利益で終えられる手法であり、一定の範囲であれば値動きが激しければ激しいほど大きな利益が得られるという特徴もあります。

しかし相場というのは、必ずどこかで悪材料が出たり、好材料が出たりして、大きく値動きをするものです。

従って短期的には安定して確実に儲けられたとしても、これらの手法を採用した「EA」は、稼働させるべきではありません。

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